改憲派3分の2割りこむ 衆院選
11月27日投開票の総選挙で、衆議院の憲法改定をめざす政党、いわゆる改憲派、自民党、公明党、日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党の獲得議席は合計287で、改憲発議に必な議員数の3分の2(310議席)を下回りました。
立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党の合計は166です。3分の1を上回りました。
改憲発議には衆参3分の2以上の賛成が必要ですが、自民が無所属改憲議員を取り込んでも3分の2を下回ります。現状での改憲発議はできなくなります。
自民、公明で3分の2以上を占めたのは2012年、民主党政権崩壊後の衆議院選挙です。維新、国民も含めて以来改憲派が3分の2以上を占めていました。憲法「改正」に前のめりな安倍政権のもと、憲法は戦後最大の危機にありました。
「九条の樹」前号でも触れましたが、憲法改正案を国会に提出するための憲法審査会での議論は維新、国民が改憲案の早期作成を自民党に迫る、という状況もありました。岸田首相も解散前、自民党の憲法部会に、早期に案を作成するよう求めるという段階でした。
石破首相も「自民党憲法改正草案」にもとづく改正を強く主張してきましたが、今回の自民党、公明党、維新の会の大幅議席減によって国民などを加えても、憲法改正発議が厳しくなったと、マスコミ各社も指摘しています。
ドキュメンタリー映画とお話
「ミサイル基地がやってきた―島で生きる」
上映後湯本雅典監督のお話
11月16日(土) 午後2時上映開始
場所:東久留米市商工会館3階ホール
参加費:500円